S&P500とは
ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している米国株式会社の中から選定条件に準じて選出された500社の銘柄の株価をもとに算出される、時価総額加重平均型株価指数です。
米国企業の株価指数であることを意図しており、上記の証券取引所の上場銘柄であっても、米国企業でないと判断された銘柄は本指数の対象外となります。
eMAXIS Slim S&P500の主要10銘柄
それでは、S&P500連動の投資信託銘柄である
eMAXIS SlimS&P500の上位10銘柄をみてみましょう。(2022年12月19日時点、)
組入上位銘柄 | 業種 | 比率 | |
1 | APPLE INC | テクノロジー・ハードウェアおよび機器 | 6.7% |
2 | MICROSOFT CORP | ソフトウェア・サービス | 5.9% |
3 | AMAZON.COM INC | 小売 | 3.3% |
4 | TESLA INC | 自動車・自動車部品 | 2.0% |
5 | ALPHABET INC-CL A | メディア・娯楽 | 1.9% |
6 | ALPHABET INC-CL C | メディア・娯楽 | 1.8% |
7 | BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B | 各種金融 | 1.7% |
8 | UNITEDHEALTH GROUP INC | ヘルスケア機器・サービス | 1.3% |
9 | JOHNSON & JOHNSON | 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス | 1.3% |
10 | NVIDIA CORP | 半導体・半導体製造装置 | 1.3% |
アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラ、アルファベット(Google)など日本国内でも圧倒的知名度を誇る企業が主要銘柄となっています。
S&P500 全銘柄の確認方法
180.co.jpさんでS&P500全銘柄を確認するのが便利です
はい、優良な米国の株式会社の銘柄が500種選ばれることはわかりました。
ところで、じかそうがく、かじゅうへいきん、かぶしきしすう?なんですかそれは!
時価総額荷重平均株価指数とは
時価総額は、株価に企業発行の株式数を乗じて算出されます。
時価総額の変化とは、指数を構成する企業の時価総額の合計を基準日となる一時点の時価総額合計との比較を示します。なお、指数は「ポイント」という単位を用います。
TOPIXは何ポイントの上昇~なんていう言い回しを(言われてみれば)よく聞きますね。
ちなみに、世界の多くの株価指数が「時価総額加重型」です。
なお、時価総額をもとに指数が算出されていることから、時価総額の大きな銘柄の株価変動が指数に与える影響が大きくなります。
時価総額荷重平均株価指数を採用する指数
ほんの一例ですが、時価総額荷重平均株価指数を採用する指数は下記のようなものがあります。
日本
- TOPIX (東証株価指数)
- JPX日経インデックス400
- JPX日経中小型株指数
- ジャスダックインデックス
- j-Stock Index
アメリカ
- S&P500
- NASDAQ総合指数
- NASDAQ100指数
その他
- 中華人民共和国:上海総合指数
- 韓国総合株価指数:大韓民国
- S&P/ASX 200:オーストラリア
- S&P/NZX 50:50
S&P500の選定基準とは
時価総額 | 時価総額が61億米ドル以上であること |
流動性 | 評価日までの各半期における売買高が最低25万株であること |
本拠地 | 米国企業であること |
浮動株 | 最低50%が浮動株であること ※市場で流通し売買される可能性の高い株式を浮動株といいます。 |
セクター分類 | セクター間のバランス維持 ※セクターは業種を指します。 |
財務健全性 | 直近、四半期および直近の連続四半期が黒字であること |
IPO | 最低、上場から12ヶ月後に選定を検討 |
銘柄の入換時期 | 四半期に1回検討 |
算出公表の頻度 | 構成銘柄の終値に基づき1日1回の終値を算出 米国株式市場取引中にはリアルタイム指数が算出されている |
選定基準からも、500社の中に選定されている企業、銘柄が優良であることはわかりますね。
S&P500とウォーレン・バフェット氏の妻への遺言
S&P500にまつわるあまりにも有名な話として
投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏が妻への遺言の中で「遺産の90%をS&P500に投資するように」と指示していることが話題となりました。
この話はあまりにも有名で、日本国内でもS&P500に投資するだけでOKだ!というような話はどんな投資情報をみていても目にすると思います。
私もS&P500、米国市場の広範囲への投資については賛成です。
ただし、大富豪であるバフェット氏と私のような一般人では持ち合わせている財産も、住んでいる国・通貨も違うため、妄信的にS&P500だけを信じるというのではなく他にも目を向けるべきだと考えています。
しかしS&P500が投資初心者からプロまで幅広い層に支持されるに値するものであることに変わりはありません。
S&P500を中心に投資する場合は、あくまで長期投資、長期保有で老後の年金の拡充などのために期待するためのものでS&P500だけに投資していればあっという間に私もお金持ち!となるようなものではないことについては心に留めておくのが良いかと思います。
S&P500と米国経済の今後について
こちらが2022年12月19日現在のS&P500のチャートになります。
2003年のITバブルの崩壊、2008年のリーマンショックを経てもなお右肩上がりの成長を記録し続けています。
そして2020年前後のコロナショック現在に至り、長期目線で見た場合は右肩上がり、短期目線で見た場合は下落という局面にきています。
アフターコロナと世界情勢、金利引き上げ、半導体不足、インフレなど2022年以降、未来のことはまだだれにもわかりません。
100年 壁が壊されなかったからといって、今日に壊されない保証なんてどこにもないのです。(一回言ってみたかっただけです。でもこの考え大事だと思ってます。)
おすすめの投資方法はあるの?
上ですこし不安を煽りましたが私自身、ポートフォリオはS&P500の割合が一番多いです。
これからは全世界株式(オールカントリー)に寄せていくことを検討していたりします。
繰り返しになりますが、S&P500を中心に投資する場合
あくまで長期投資、長期保有で資産形成をするためのもので、S&P500だけに投資していればあっという間に私もお金持ち!となるようなものではないことについては心に留めておくのが良いかと思います。
投資、投資判断は自己責任の世界です。
判断材料の1つになれば幸いでございます。
S&P500連動のETFについて記載しています!
コメント